The Who / Live At Leeds (1970)

TRACK 2406 001
Young Man Blues (Townshend)
Substitute (Townshend)
Summer Time Blues (Cochran-Capehart)
Shakin' All Over (Heath)
My Generation (Townshend)
Music Bus (Townshend)
< 25th Anniversary Edition CD-Tracks >
Heaven And Hell / I Can't Explain / Fortune Teller / Tatoo / Substitute /
Happy Jack / I'm A Boy / Quick One,While He's Away / Amazing Jouney -Sparks/
Summer Time Blues / Shakin' All Over / My Generation / Music Bus
 『BBCセッションズ』の発表でもりあがるザ・フーですが、しかしこのCDを聴いただけでは、なぜザ・フーがライブ・バンドとして高い評価を得たのかがいまいち分かりにくいのではないかと思います。そこで今回は、1970年に発表された『ライブ・アット・リーズ』を取り上げることにしました。

 このアルバムの製作が企画されたのは、『トミー』というスタジオ・アルバムとしての代表作を完成させたことで、つぎにそれまでも評価の高かったライブ・バンドとしての存在感をアピールするためでした。そこで1969年のアメリカ・ツアーをはじめ、何度かのライブ・レコーディングが行われた結果 、1970年2月14日にイギリスのリーズ大学で行ったコンサートの音源から選ばれた6曲を収録し、発表されたのがこの『ライブ・アット・リーズ』です。
  ライブならではのワイルドでラフな演奏はもちろん、当時問題になりはじめていた海賊盤のデザインを真似たジャケットや、初回プレスにつけられていたマーキー・クラブでのライブ告知ポスターなどのおまけも話題となり、その効果 もあってかアメリカで4位、イギリスでは3位まで上昇。ザ・フーのライブ・バンドとしての地位 を不動のものにすることに成功しました。そして30年近くがたった今でもこのアルバムに対する評価は高く、ザ・フーの代表作のひとつというだけではなく、ロックのライブ・アルバムに関する話題が語られる際には、必ずといっていいほど上位 で取り上げられるほどです。

  しかも現行のCDは、95年に「25周年エディション」としてリイシューされたもので、9曲8トラックの未発表バージョンが追加収録されています。さらに曲順もコンサートの流れにそった形に変更され、MCもほぼそのままの形で収録。また音質のほうもデジタル・リマスターによって向上し、よりザ・フーのライブ・バンドとしての実力が感じられるものになっています。もちろん、このアルバムだけですべてを語ることはできませんが、ロック・ミュージックが巨大なビジネスの中に取り込まれていく以前のエネルギーをもっとも感じられる作品のひとつであると間違いなくいえるでしょう。

  昨年暮れに発売されたこのアルバムの「紙ジャケット盤」には、オリジナル・アナログ盤の初回プレスに付いていたおまけもミニチュアサイズで再現されています。3ヶ月の限定ということですでに生産が終わっているので、購入を考えている方はお早めに。

現在入手可能な日本盤CDは『25周年アニバーサリー・エディション(ポリドール POCP7018)』で9曲8トラックが追加収録されたデジタル・リマスター盤です