The Artwoods / Art Gallery (1966)

Decca LK4030
Can't You Hear Me (toussanit)
Down In The Valley (Burke-Burns)
Things Get Better (Cropper-Floyd-Jackson)
Walk On The Wild Side (D.Bernstein)
I Keep Forgettin' (Leiber-Stoller)
Keep Lookin' (S.D.&M.Burke)
One More Heartache
(Robinson-White-Moore-Rogers-Tarplin)
Work,Work,Work (Neville)
Be My Lady (Cropper-Dunn-Jackson-Jones)
If You Gotta Make A Fool Of Somebody (Clark)
Stop And Think It Over (Jones)
Don't Cry No More (Malone)
< CD BONUS TRACKS >
Sweet Mary / If I Ever Get My Hands On You / Goodbye Sister / She Knows What To Do / I Take What I Want / I Feel Good / What Shall I Do / In The Deep End / These Boots Are Made For Walkin' / A Taste Of Honey / Our Man Flint / Routine / Brother Can You Spare A Dime / Al's Party
 今回このコーナーで取り上げるのは、ジ・アートウッズが66年に発表した唯一のアルバムである『アート・ギャラリー』です。

  ジ・アートウッズというと、ロン・ウッドの実兄であるアート・ウッドや、のちにディープ・パープルに参加するジョン・ロードなどが参加していたことが知られているぐらいで、かなりマニアックなバンドというイメージがあるようです。しかし、このアルバムを聴く限りではむしろ、オーソドックスなR&Bスタイルのバンドという印象を受けます。
  もちろん、この時期にすでにジャズやクラッシックの要素を取り入れ、オルガンを中心とした彼ら独自のサウンドを展開しているという部分では画期的ではあるのですが、ボーカリストとしてのアート・ウッドの力量 はもっと高く評価されてもいいはずです。そういった意味でも、ごく一部のマニアのものにしておくのはかなりもったいない気がします。

  結局、ジ・アートウッドは、デッカでシングルを5枚とEPを1枚、アルバムを1枚、パーロフォンからシングルを1枚発表。さらにシーン全体がサイケデリック・ロック的なものに変化していくのにあわせて、彼らもセント・バレンタインズ・デイ・マサカーと改名し、サイケデリック・スタイルのシングルを1枚フォンタナから発表しますが、商業的な成功を得ることなく解散します。

  そんな不遇な活動状況であったことが、ジ・アートウッズをマニアックなバンドという位 置付けにしてしまっている要因のひとつだとは思うのですが、このアルバムはブリティッシュ・ビートというか、ブリティッシュR&Bの隠れた名盤と呼ばれても不思議ではないと思います。
  それと、このアルバムを聴いていちばん感じることは、ジョン・ロードのディープ・パープル参加が本当に惜しい(笑)。

※このアルバムのCDにはRepertoire(REP 4533-WP)があります。オリジナル・アルバムに収録されていた12曲に、シングルやEPでのみで発表されたナンバーや、セント・バレンタインズ・デイ・マサカーと改名後に発表したシングル収録曲など14曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。