Manfred Mann / Mann Maid(1965)

HMV CLP1991(mono)
CSD1628(stereo)
Since I Don't Have You(Rock-Martin-Beaumont-Vogel)
You're For Me (Vickers)
Look Away (Meade-Russell)
The Abominable Snowman (Vickers)
Watch Your Step (Parker)
Call It Stormy Monday (Walker)
I Really Do Believe (Jones)
Hi Lili,Hi Lo (Kaper-Deutsch)
The Way You Do The Things You Do(Rogers-Robinson)
Bare Hugg (Hug)
You Don't Know Me (Walker-Arrnold)
L.S.D (McGuinness)
I'll Make It Up To You (Ragavoy-Raleigh)
 今回のこのコーナーで紹介するアルバムは、マンフレッド・マンの英国での2作目となった『Mann Made』です。彼らの長いキャリアの中でも、もっともサウンド的な冒険心に富んだ時期に発表されただけに、代表作と呼ぶにふさわしい作品となっています。

  このアルバムが発表された65年は、彼らにとって非常に充実した年になりました。シングルに関しては、どちらかといえばアメリカン・ポップス寄りの選曲やアレンジに傾く傾向がありましたが、このアルバムに先がけて発表した2枚のEPでは、1stアルバムでみられた多彩 な音楽性をさらに進化させたサウンドづくりに挑戦。さらに、この2枚のEPは商業的な成功もおさめることとなり、バンドとしてのモチベーションはより高くなっていきました。
  そんなのりにのっていた時期に発表されただけに、このアルバムに対するメンバーの強い意気込みが随所に感じらます。とくに、比重が増したオリジナル作品の完成度は高く、レイ・チャールズやテンプテーションズといったカバー曲と比べてもけっしてひけを取らない充実ぶりです。
  その上、各メンバーもその高い演奏能力をいかんなく発揮しています。とくに、さらに磨きがかかったポール・ジョーンズのヴォーカルは特筆すべき出来といえるでしょう。

  演奏能力の高さやアレンジのセンスに関する評価では、この当時から群を抜いていたマンフレッド・マン。このアルバムを発表以降、数枚のシングルやアルバムを発表し、活動自体は続いていくのですが、中心メンバーの脱退などもあり、さらにレコード会社の移籍後は再スタートという感じでこの時代とはまた違ったサウンドを展開していくことになります。そういった意味でも、このアルバムを彼らの代表作とする人が多いのもうなずけるはずです。
  シングル・ヒットが多いバンドでもあったので、コンピレーション・アルバムのもつ価値も高いのですが、そこで聴かれるものとはまた違った、サウンド・アプローチを楽しむことができるアルバムでもあります。

このアルバムのCDには97年に出たイギリス盤(EMI 7243 8 56577 2 6)があります。これは、オリジナル・ステレオ盤のオリジナル・マスターから24bitでデジタル・リマスターされたもので、なかなか迫力 ある音質で楽しむことができます