The Hollies / Stay With The Hollies(1964)

Parlophone PMC1220(mono)
PCS3054(stereo)
Talkin' 'Bout You(Charles)
Mr.Moonlight (Johnson)
You Better Move On (Alexander Jr.)
Lucille (Collins-Penniman)
Baby Don't Cry (Hiller-Ford)
Memphis (Berry)
Stay (Williams)
Rockin' Robin (Thomas)
Watcha Gonna Do 'Bout It (Payne-Carroll)
Do You Love Me (Gordy Jr.)
It's Only Make Believe (Twitty-Nance)
What Kind Of Girl Are You
(Capehart-Campbell)
Little Lover (Nash-Clarke)
Candy Man (Ross-Neil)
 数年前に比べれば、かなりの数のアルバムがCD化されて入手しやすくなったり、情報量 が増えたことなどもあって、ビートルズやストーンズ以外のバンドに対する評価もずいぶん変わってきつつあります(とはいうもののザ・フーやキンクスでさえ、まだまだ評価も知名度も低すぎる気はしますが…)。
  しかし、たくさんのヒット曲があり、欧米での評価は高いにもかかわらず、日本ではイメージが先行しすぎていて、評価の対象からまったく無視されているバンドがいくつもあります。ホリーズもそうした不運なバンドのひとつといっていいでしょう。
 そこで今回のこのコーナーでは、ホリーズのデビュー作『Stay With The Hollies』を取り上げることにしました。

  小学生時代からのクラスメイトだったというアラン・クラークとグラハム・ナッシュが中心となって、マンチェスターで結成されたホリーズは、63年にシングル「(Ain't That) Just Like Me/Hey What's Wrong With Me?」で、ビートルズと同じパーロフォンからデビュー。同年11月に発表した3枚目のシングル「Stay/Now's The Time」が全英8位のヒットとなり、これ以降、本国イギリスでは67年の「Carrie Anne」まで13曲のヒットを放ち、そのうちトップ10に入らなかったのは1曲だけという快進撃でチャートの常連となり、ブリティッシュ・ビートを代表するバンドのひとつになりました。

 64年に発表されたこのアルバムも、そんな勢いを受けて全英2位を獲得。この時代のほとんどのバンドのデビュー作と同様にカバー・ナンバーが中心で、1曲目の「Talkin' 'Bout You」をはじめとして、「Mr.Moonlight」「Stay」「Do You Love Me」といったおなじみのカバー曲が収録されているのですが、どの曲もどちらかというとかなりR&B色の強いサウンドに仕上げられています。
  中でも「Talkin' 'Bout You」は、アニマルズをはじめ多くのバンドがレパートリーに取り入れていたナンバーですが、そのアニマルズにも劣らないほどワイルドで、ほかの収録曲も荒削りなサウンドを展開。デビュー・アルバムらしい、ストレートなエネルギーにあふれた演奏を楽しむことができるアルバムです。
もちろん、中心メンバーであるアラン・クラークとグラハム・ナッシュ、トニー・ヒックスという3人のハーモニーを活かしたコーラス・ワークは、すでにこの時点でその後のホリーズというバンドの活動の充実ぶりを感じさせるものになっています。

現在入手可能なこのアルバムのCDには、97年にリリースされたイギリス盤(7243 8 56564 22)があ ります。これは英EMIの100周年を記念してリリースされたシリーズの内の1枚で、オリジナル・アルバムに収録の全14曲それぞれのオリジナル・モノ・バージョンとステレオ・バージョンの計28トラックが収録されています